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​───ヒトは、ヒトに殺されると、いつしか”悪魔”になるという。

彼らは生前と変わらぬ声で訴える。

「助けて下さい、神父様。」

触れるその手も、あたたかに。

生きた人間に牙を剥く。

​人々は”それ”を「evils」と呼んだ。

虚ろな記憶を祝詞に込めて。

男は”彼ら”を屠り続ける。

自堕落に日々を生きながら。

”─── She once was a true love of mine.

途絶えぬと、硝煙に。

朽ちゆくその身を焼きながら。

んだ人間は蘇らない。決して過去

 は戻りはしない。」

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