top of page
Calling Father
───ヒトは、ヒトに殺されると、いつしか”悪魔”になるという。
彼らは生前と変わらぬ声で訴える。
「助けて下さい、神父様。」
触れるその手も、あたたかに。
生きた人間に牙を剥く。
人々は”それ”を「evils」と呼んだ。
虚ろな記憶を祝詞に込めて。
男は”彼ら”を屠り続ける。
自堕落に日々を生きながら。
”─── She once was a true love of mine.”
途絶えぬ歌と、硝煙に。
朽ちゆくその身を焼きながら。
「死んだ人間は蘇らない。決して過去
は戻りはしない。」
bottom of page